本多通信工業「瞬発力で変化に強い会社へ」佐谷紳一郎 代表取締役社長

企業を取り巻く環境変化の山谷が深くなり、サイクルも短くなってきている。想定外のことが起こり、確度の高い将来予想も難しくなりつつあると言える。こうした中にあって持続的な成長を維持していくには、情報を収集しながら変化を察知し、素早く対処する「瞬発力」を磨いて、変化に強い会社にしておく必要がある。これまでも特定の業種に片寄らない販売を展開してきたが、この上に瞬発力の強さを合わせた2段階で取り組む。2015年から6年間の「GC20」計画を推進しているが、17年度はSeason1の最終年度になる。20年度に売り上げ250億円に向けたネタ仕込みを17年度に終えたい。そのひとつは、車載向け製品の増産体制と自動化推進である。現在の中国でのコネクタ年産1000万個体制に加え、BCPの観点からもASEAN地域に新工場を建設し、18年には稼働させる。これにより年産2000万個体制が確立できる。同時に、17年3月までに中国工場に生産の自動化ラインを構築し、月産100万個に対応できるようにする。一方、売り上げ250億円達成へ新事業の創出も進める。

1月から社長プロジェクトとして、OPT(光関連)を開発段階から事業化に向け、4K・8Kにも対応できるプラスチックファイバへの取り組みを強める。また、ハード以外での付加価値を高めるために「モノからコト」に向けたサービスも強化し、価値で買ってもらえるようなビジネスに変えていきたい。16年4月から1000品目に拡大した「1ウィークデリバリー」もその一環である。

今後は製品のライフサイクルが長くても短くても「HTKのコネクタは安心して採用できる」というような供給ビジネスモデルも考えていきたい。さらに、社員の働き方改革も進め、生産性が高く働きやすい会社づくりにも取り組んでいく。

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