安川電機「モーションとロボット融合」熊谷 彰 執行役員モーションコントロール事業部長

長期経営計画「2025年ビジョン」に基づいた最初のステップである「Dash25」新中期経営計画を2016年4月からスタートさせている。ここ1年間を振り返ると厳しい事業環境から、よく持ち直したと思う。ここに来てすべてが動き出しており、特に中国はロボット、サーボを中心に17年~18年にかけて好材料が多い。

従来はスマホの動きで売り上げが左右されることも多かったが、中国ではスマホでローカルメーカーも特徴ある製品で台頭してきていることに加え、アイウォッチやドライブレコーダーなどの電子機器需要も拡大して、装置産業やロボットメーカーの増加につながっている。

当社としては、日本、中国で装置メーカー、欧米ではエンドユーザーといったように、エリアごとに伸びがあるところに焦点を合わせた戦略で、リスクを回避しながら取り組んでいきたい。

日本では、事業部の壁を超えたオール安川の戦略で、ロボット、サーボ一体で販売していく。中でも人手に頼っている食品関係でお客様といっしょになって自動化を進めていきたい。同時にこれを中国でのビジネスにも広げていく考えである。

環境事業は地域ごとに伸び代がある部分に集中し、中国はEV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド自動車)、米国でPV(太陽光)、欧州で風力などを攻めていく。

また、ロボットとサーボの融合を進めながら、故障予知といったAI(人工知能)技術の検証も進めていく。

モーションコントロール事業部の入間事業所の生産ラインを見える化し、これを「安川版インダストリー4.0」のコンセプトとして実証しながら、次の製品開発への反映と、当社のものづくりとして販売したいと考えている。

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