三笠製作所(愛知県犬山市、石田繁樹社長)は、米国カリフォルニア州サンディエゴの制御盤メーカー、JFR Controlsとこのほど業務提携した。これにより、北米における電気安全規格や安全回路の構築などのサービスをより強化していく。
三笠製作所は、国内・欧州・北米の各規格に対応した電気設計などを行っている制御盤メーカー。近年、直接の納入先である日本国内の機械装置メーカーが海外への輸出を増やしており、北米エリアでは南部のメキシコ向けの件数も多くなっている。
こうした動きに対応して海外規格に適合した制御設計をハード・ソフトの両側面で強化するため、米国の同規模の町工場と業務提携することにした。
提携により、三笠製作所の取引先の国内メーカーが輸出する時に必要な北米規格の安全回路の構築や、制御プログラムに対するサービスがより強化できる。
また、JFR Controlsは、米国の工業用制御盤の製品安全規格であるUL508Aの認証メーカーであり、日本のUL508A認証メーカーの三笠製作所と同じレベルでの規格対応が可能。
UL規格に対応した設計・製作について共同プロジェクトも計画しており、その準備のため、両社で技術交流も行っていく。