東芝、干渉制御を開発 通信距離異なるミリ波無線共存

東芝は、60GHz帯ミリ波無線において、混在する異なる通信距離の無線システムを共存させる干渉制御技術を開発した。

異なる通信距離の無線システムの混在を検出し、1秒以内に通信距離がより短い無線システム側の周波数チャネルを切り替えることで、60G帯ミリ波無線の課題であった電波干渉を回避し安定した通信を実現する。

従来の干渉制御技術は、通信距離が同等の無線システムを対象にしており、異なる通信距離のミリ波無線システムが同一エリアに混在する場合には機能せず、通信距離が長く電波の強いミリ波無線システムの干渉を受けるという問題があった。そのため、異なる通信距離の無線システムを共存させる干渉制御技術の開発が求められていた。

同技術では、機器の操作における制御信号の受信規則を利用した当社独自の干渉検出方式により、高精度に干渉を検出し、1秒以内に周波数チャンネルを切り替えることで安定した通信を実現する。

今回、通信距離が数センチメートルの近接ミリ波無線システムを搭載したカメラ映像伝送機器に、開発した干渉制御技術を実装し検証した。

通常、カメラのズーム切り替え、レンズ切り替え、照度調整の制御信号はディスプレーモジュールからカメラモジュールに順番に伝送されるが、カメラモジュールはこれらの制御信号が同時に二つ以上受信されたことを検出した場合、通信距離が数メートルの近距離ミリ波無線が同一エリアに混在し干渉を受けていると判断し、干渉を回避するために60G帯の異なる周波数チャネルに切り替え、順番に制御信号の伝送を行うことができた。

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