セイコーエプソン 「自社工場技術を製品に」 福島米春常務取締役ロボティクスソリューションズ事業部長 技術開発本部長

セイコーエプソン 福島 米春常務取締役 ロボティクスソリューションズ事業部長 技術開発本部長
セイコーエプソン 福島 米春常務取締役 ロボティクスソリューションズ事業部長 技術開発本部長
当社のロボット事業は1983年に精密組み立て用ロボットの開発からスタートし、2011年からはスカラロボットの領域で4年連続世界シェアでナンバーワン(富士経済調べ)となるなど高い評価をいただき、15年度も売り上げは堅調に推移した。

16年度も中国の人件費高騰による省力化ニーズや、製造業の品質アップに関する要求の高まりから、さらに売り上げの拡大を見込んでいる。昨年末発表の折り畳み式新型アーム構造搭載の産業用小型6軸ロボット「Nシリーズ」にも期待している。今年はこれまで以上に、精密機器メーカーでもある自社工場で培った技術を活用・反映、ソリューションを顧客に提供していく。

事業戦略としては、エプソンの強みである小型・軽量・スリムで正確な動作が生かせる分野を狙う。具体的には「電気・電子機器」「自動車(複雑な小型部品)」「医療市場」をターゲットとし、「見て」「感じて」「考えて、働く」をコンセプトとした「自律型双腕ロボット」の開発も進める。

また、3次元画像処理システム、高性能力覚センサなどを搭載し、ティーチング作業を簡単にし、シンプルな命令から自分で判断するロボットの開発を進める。特に画像処理技術においては、ワークの認識など多様な画像から得た情報を統合的に認識、処理する必要があり、導入時の技術的障壁の一つでもあったが、これをなくしたい。また、力覚センサなどの搭載により、実際の作業に合わせた調整を簡単にし、ユーザー、装置メーカー問わずエンジニアの工数削減と求められる技術レベルを下げる。弊社のエンジニアが直接サポートできる体制もあるが、究極的にはサポートが必要ないパッケージを目指す。

ロボット事業として、25年度までに売上収益を現在の160億円から1000億円に伸ばしたい。

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