アルプス電気 導入検討に最適なお試しキット『IoT Smart Module』 1台9800円からの低価格実現、加速度や温湿度データなど収集

2015年11月11日

IoTを始めるにはコストがかかり、企業にとってはチャレンジになる。設備投資のリスクが大きくなる前に、ちょっとだけ試してみたいというニーズはとても高い。アルプス電気は、そんな要望に最適なセンサモジュール「IoT Smart Module」を開発。1台9800円からという低価格で、IoTを手軽に試せる開発キットとして好評を得ている。製品開発の背景と狙いを、同社の民生・新市場業務部1Gの稲垣一哉担当課長に聞いた。

-開発の経緯は?
2014年のCEATECに920MHz帯の環境センサモジュールを出品したところ、従来のユーザーである電子・電気機器メーカー以外からの反応が非常に良かった。すぐに導入したいという声も多かった。

ヒアリングを進めていくと、IoTを導入したい、上司からIoTを検討するよう指示されている人がたくさんいることが分かった。しかし、まだ導入の実績がないものに対し、どんなメリットがあり、どれだけの利益につながるのか、投資対効果はどれだけかといった算出ができず困っているという声が多かった。上司や経営陣に説明する材料がなくて困っているのが実情だ。

IoT Smart Moduleはそうした人たちに向け、IoTを試したい、テストや検討する際のキットとして開発した。

-どんなことができるのか?
IoT Smart Moduleには「センサネットワークモジュール」と「環境センサモジュール」の2種類がある。

センサネットワークモジュールは、地磁気と加速度、温湿度、UV、照度、気圧のデータを取得でき、Bluetooth
Smartで通信する。ボタン電池で駆動し、箱を開けて製品のスイッチを入れればすぐにデータ収集を開始できる。Andoroidアプリと連携し、集めたデータはスマートフォンやタブレット上で見ることができる。

環境センサモジュールは、加速度センサの代わりにリードスイッチを搭載し、通信は920MHz帯を採用している。太陽電池で駆動し、屋外での使用を想定した防水・防塵設計とした。

いずれも測りたい場所にネジや両面テープなどで固定して、電源を入れると使い始めることができる簡単さだ。

-他社との違いは?
すでに同様のセンサモジュールはたくさん販売されている。しかし、その多くが、機器に組み込むためのセンサモジュールだったり、用途が決まっている専用機だったりする。

当社のIoT Smart Moduleは、それらとは一線を画し、「IoTのビジネスを開発するための汎用キット」としてのポジションの製品だ。データ収集に特化したシンプル設計で、用途を限定していない。センサと通信モジュールをいずれも自社開発しているため、最適な形でパッケージ化し、それ単体で稼働することができる。

しかも価格は専用機に比べてとても安く、センサネットワークモジュール開発キットが9800円、環境センサモジュール開発キットは親機・子機合わせ2万円という価格帯に抑えている。

IoTをテスト的に試したい、最小限のコストで検討したいというケースで使って欲しい。

-今後に向けて。
IoT Smart Moduleで手ごたえを感じ、本格的にIoTに取り組もうとなった場合でも、当社は複数のシステムインテグレータと連携を進めており、IoTのシステム構築とサービスを提供できるようになっている。

IoTが盛り上がり、各企業も何かやってみたいという声が多い。IoT Smart Moduleをなるべく多くの人に使ってもらい、IoT実現に貢献する。ユーザーの声を聞き、新たな製品開発につなげていきたい。