不連続戦線に異状なし 黒川想介 (21)

2015年5月13日

江戸時代末期の頃に、鎖国体制をとっていた日本でも海の向こうの世界で、従来とは違う動きがあることを何となく感じとっていた。しかし、官僚体質で硬直していた徳川幕府は都合の悪いことは聞こうとせず、神君家康が決めたご法通り、という言葉を盾に取って従来からのやり方の変更を極力拒んできた。もっとも家康はキリスト教を禁じようとしたが、海外との貿易は信長や秀吉と同じように望んでいた。だから幕府が家康の名前を持ち出して鎖国体制を破ってはいけないとしたのは、家康の政策ではなく、ぬくぬくとした官僚組織を壊されまいとする抵抗であった。 硬直した官僚の抵抗は、ペリーの軍艦による恐喝でアッという間に崩れた。江戸時代も17…