ファインテックジャパン 業界最大級の260社出展 フラットパネルディスプレイ技術が集結

フラットパネルディスプレイ(FPD)技術が一堂に集まる「第25回ファインテックジャパン」や高機能フィルム、高機能プラスチック、高機能金属などの「高機能素材ワールド2015」、光ファイバー通信・レーザー加工などの技術が集結する「Photonix 2015 第15回光・レーザー技術展」が、8~10日までの3日間、東京ビッグサイト(東展示棟)で開催された。主催はリードエグジビションジャパン。出展者数は5展合わせて1150社が集結し、世界最大級の展示会となった。

■約7万人が来場
FPD業界最大級の展示会である「第25回ファインテックジャパン」には、260社が出展。FPDの開発・製造に必要な製造装置、部品・材料からタッチパネル、有機ELといった最新ディスプレイまでが一堂に集まった。

FPDは、スマートフォンやタブレットPCなど様々な情報端末の普及により、重要性が増している。今月発売予定のアップルウオッチや、4Kテレビに加え、実用化が進められている8Kテレビなど次世代の端末にもFPDが採用されるなど、今後もさらに全世界で需要が高まる技術となっている。

日本半導体製造装置協会によると、日本のFPD製造装置は、2013年が高精細・中小型パネル用の大型投資の反動で減少したことで、14年度はスマートフォンやタブレット向け高精細・中小型パネルの成長が続くものの価格低下、需要減速の懸念が現実化し、18・2%の大幅減の2850億円となった。15年度は、同様な傾向で大型パネルについては、最大のアプリケーションであるTV市場の成長が鈍化しパネル価格が低迷しているものの、4K化への期待の中で投資時期が見直されている中国での新規ラインが継続して計画されており、15・8%増の3300億円と再び増加する。しかし16年度は投資過剰の反動を懸念し、9・1%減の3000億円と1年ごとに増減を繰り返す。

ファインテックジャパンのディスプレイデバイスゾーンでは、最狭ピッチのLEDディスプレイが初披露されたほか、高コントラスト高視野角LCDパネル、TNタイプから高視野角のIPSまで対応のTFTモジュール、重量63グラムの最軽量液晶モジュールなどの新製品が披露された。また、タッチパネル関連では64点タッチ機能搭載のタッチセンサーユニット、円形有機ELディスプレイ、世界初の低反射カバーガラスなどが公開された。

FPD製造の注目技術としては、世界初のタッチパネル貼り合わせ装置、高い防塵効率のエアーシャワー、EMC対策用透明導電フィルム、ターンテーブル式スクリーン印刷機などが注目された。

■市場広がるタッチパネル
タッチパネルの市場は、携帯電話やスマートフォン、デジタルカメラ、ゲーム機、カーナビなど身近な製品に多数利用されている。タッチパネルの方式は、スマートフォンなどに採用されている静電容量式が主流であるが、抵抗膜方式は静電容量方式への置き換えが小型タイプで進んでいる。

タッチパネルは、タッチした位置を検出して、座標情報を機器に出力するが、この位置を検出する方式はさまざまで、機能、コスト、耐久性などで使い分けされている。

主な方式は、入力画面周囲に赤外LEDの発光部とフォトトランジスタによる受光部を対向するように配置した光学方式タッチパネル、ガラス表面に超音波による表面弾性波を伝播させて、人の指が触れることによる弾性波の減衰を検知する超音波方式タッチパネル、専用の入力ペンをパネルにタッチすることで電磁エネルギーを検出し、タッチ位置座標を特定する電磁誘導方式タッチパネル、ドットスペーサを挟んで上下2枚の透明電極板にタッチした時に上下の電極が接触することで電気的接続されたことを検知する抵抗膜方式タッチパネル、センサ回路の静電容量変化を読み取り座標位置を検出する電容量方式タッチパネル、ガラス表面を伝播する音響波を利用してタッチ位置を検出する音響パルス認識方式、タッチによる物理的振動を検出し位置を求める振動検出方式などがある。

タッチパネルによく使う透明導電膜は酸化インジウムスズ(ITO)膜であったが、最近はカーボンナノチューブ、導電性ポリマ系有機導電膜などの研究が進められている。

また、薄型化や曲面対応、高感度化などの技術開発も取り組まれている。

■素材、材料技術が一堂に
「高機能素材ワールド2015」は、「第6回高機能フィルム展」「第4回高機能プラスチック展」「第2回高機能金属展」の3展で構成され、国内外の有力企業580社が出展。

フィルム、プラスチック、金属、複合材など材料技術が一堂に集結した。素材や材料技術は、人々の生活を便利にする生活家電や情報端末、医療機器から、電気自動車・燃料電池自動車、数カ月後に初飛行が予定されている国産小型旅客機「MRJ」まで、さまざまな分野において製品の土台となり、新しいものを産み続けるために必要不可欠なパーツとなっている。

いま注目の加飾フィルムも多数出展される。高いデザイン性、高機能化、環境対応などから、自動車の内装・外装、タブレット・スマートフォン、白物家電などに用途が広がっている。

ものづくりの土台を司る材料技術の世界最大級の総合展として見逃せない。

■最先端の光・レーザー技術
「Photonix2015 第15回光・レーザー技術展」は、「第15回光通信技術展(FOE)」(光通信システム、伝送装置、ネットワーク機器、光配線・施工機材など)、「第8回レーザー加工技術展」(レーザー切断機、レーザー溶接機、レーザーマーカー、レーザー発振器など)、「第8回オプティクスEXPO」(レンズ、ミラー/プリズム、光学材料、表面処理技術など)、「第2回光計測・分析機器展」(分光器、光度計、干渉計、顕微鏡・カメラなど)の4展で、310社が出展した。

次世代高速通信、エレクトロニクス、半導体、自動車、エネルギー、医療などさまざまな分野でのイノベーションの一翼を担う光・レーザー技術。最先端の加工装置や光学部品・材料、光技術を用いた計測・分析に関する技術や装置などが一堂に会した。

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