2014年12月期の売り上げは、半導体・液晶製造装置関連向けの販売や三菱電機販売店の拡販努力などで前年度比20%弱伸ばすことができた。半導体製造関連向けでは、新製品のバーコードシステムや、高精度アライメントシステム「In―Sight
AlignPlus」の市場への浸透などで売り上げに繋がった。前期のバーコードシステムの販売は約40%伸長したが、まだ市場シェアは低い。今期は50%ぐらい伸ばしてシェアを上げたい。バーコードシステムの新技術として昨年12月、二次元コードのダイレクトパーツマーキング(DPM)を読み取る手法として、二次元コードの模様を使ってコードを検出する新しいアルゴリズム「PowerGrid」テクノロジを発表した。激しく破損したコードなども検出し、読み取ることができる高い技術である。
また、バーコードシステムの販売方法も、システムインテグレート機能を併せ持つ代理店の活用を進めている。バーコードシステムの販売を切り口に、ビジョンシステムの拡販にも繋がる波及効果も期待している。バーコードシステム販売に向けて、社員を増員していきたい。
日本の顧客が海外で工場を立ち上げるのに伴い、日本からサポートするグローバルアカウントの取り組みを自動車関連を中心に行っているが、今後、薬品関係でもこうした対応が出てくるかもしれない。
今期も2桁の売り上げ増を目指す。新製品の投入や、グローバルアカウントの効果、三菱電機販売店とのコラボなどが期待できる。グローバルアカウントでは中国の日系企業へのアプローチを強めるとともに、AlignPlusを活用した新たなソリューションを打ち出す計画も進めていく。国内の営業拠点も昨年横浜営業所を開設したが、今年は北関東周辺で検討している。今年も日本のユーザーニーズに応えた製品とサポートで展開していきたい。