いまさら聞けない産業用無線システム アローセブン鈴木弘光社長 (1)

最近、オフィス環境はもちろん、工場の生産現場でも無線LANをはじめとした「無線システム」が普及しはじめている。オートメーション新聞では、FA・産業系無線システムのエキスパートである、アローセブンの鈴木弘光社長(無線Dr.ヒロやん)が産業用無線システムについてわかりやすく解説した「いまさら聞けない産業用無線システム」を連載する。

工場の生産設備やラインからは、警報や稼働状態を伝える接点信号が出力されている。この設備管理者が工場内の状態を知るための大事な情報を無線化することで、多くのメリットが生まれる。

1カ所の信号を1カ所に送る「1対1伝送」のほか、複数の場所から1カ所に送る「1対N伝送」や、通信しづらいところを中継する「中継伝送」も可能だ。特に接点信号の伝送が事例としてわかりやすい。

○接点信号とは?

接点信号とは、リレー接点やスイッチなどのメカニカルな信号出力、そしてオープンコレクタなどと呼ばれる電子的信号出力のことであり、ON/OFF(またはI/O)の2値を示すことから、デジタル信号とも呼ばれる。

○有線による接点信号の伝送はコストと配線の手間がネックになる。

信号状態を設備管理者に知らせる主な方法は、次のようなものがある。

(1)その場でランプを点灯させ、管理者に気づいてもらう

(2)ケーブル配線によって見やすい位置に設置したランプを点灯させる

(3)PLCに信号をつなぎ込み、集中管理により管理者に知らせる

いずれにせよ、ラインの移設、追加、撤去の際には配線工事をまぬがれず、コストと時間がかかる。

○無線による接点信号の伝送は自由度・迅速さ・安定性でメリットがある。

無線は配線工事を必要としないため、配置の自由度と設置の迅速性で圧倒的に優位だ。配線コストだけでなく、工事の時間も削減でき、後の配置換えも楽にできる。また、配線がないため断線による故障も発生せず、一度動き始めた無線システムは安定している。

次回は「無線によるパルス信号の伝送活用例」
を掲載。
(つづく)

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6000円、法人向けプラン3万円から(いずれも税抜)

CTR IMG