操作用スイッチ デザイン、保護構造が進展 DC対応の用途拡充

操作用スイッチは、機器・装置のインターフェイス部として使用されている。産業用や業務民生機器用を中心にスイッチの出荷統計をまとめている日本電気制御機器工業会(NECA)によると、操作用スイッチの2013年度(13年4月~14年3月)出荷額は、前年度比106・2%の382億円となっている。14年度も上期(14年4月~9月)の出荷額は前年同期比105・4%の約200億円。通期では同105・7%の404億円を見込んでいる。15年度も同様の市場拡大が見込めるが、海外生産の拡大や単価の下落などもあり、市場の実態よりは増加額が低くなる。

このところの操作用スイッチ市場は、国内ではインフラ整備に伴う投資が大きな影響を与え、ビル関係、鉄道、社会施設などの投資が、受配電機器向けのスイッチをはじめ、幅広い領域に影響を及ぼしている。ロボット関連、医療機器、セキュリティ機器向けなども着実に拡大している。

操作用スイッチは、操作方式などで多岐に分かわれる。全般に小型・薄型・短胴化傾向はほぼ一巡し、現在は安全性、信頼性、保護構造、デザイン性などをポイントに開発が進んでいる。中でもデザインと保護構造の進展は著しい。機能を果たせば良いとされていた操作用スイッチであるが、最近は搭載機器とのマッチングを重視する傾向が強まってきている。

エネルギー関連でのDC(直流)機器の普及に伴い、DC対応の操作用スイッチの用途が広がることが期待されている。鉄道車両関連も裾野の広い分野として、今後の拡大が見込まれている。

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