CEATEC 最先端IT・エレクトロニクスの総合展 話題の技術・製品が一堂に

アジア最大級の最先端IT・エレクトロニクスの総合展「CEATEC JAPAN 2014」(主催=情報通信ネットワーク産業協会、電子情報技術産業協会、コンピュータソフトウェア協会)が7日から11日まで幕張メッセで開かれた。出展者数は、547社/団体(うち海外24カ国/地域から150社/団体)1612小間となっている。エレクトロニクスとIT関連機器の製品・技術が一堂に会する展示会として今回で15回目となるが、国際的に日本のIT・エレクトロニクス技術が高い評価を得るなかで、同展への期待は年々高まっており、今回も数多くの話題の技術・製品が披露された。開場時間は午前10時~午後5時。事前のインターネット登録および招待券持参者は入場無料。当日入場料は一般1000円、学生500円。最終日の5日は終日無料。

「CEATEC JAPAN 2014」の今年の開催テーマは、『NEXT―夢生みだし、未来を描け』。IT・エレクトロニクス産業の幅広い分野における最先端技術とイノベーションを集結し、IT・エレクトロニクスの展望・未来・可能性を描くとともに、医療・ヘルスケア、自動車、エネルギーなどの他分野との連携や市場の垣根を越えた融合により、未来のための新たなビジネス機会の創出を狙いとした。今回も、展示内容によって「キーテクノロジステージ」と「ライフ&ソサエティステージ」の2つの名称に大きく分けて展示された。

世界のイノベーションを支える日本発、世界最先端の電子部品・デバイス・材料・装置などを紹介する「キーテクノロジステージ」では、社会インフラを支える省エネ・蓄エネ・創エネ技術、自動車の電装化や製品機能をコントロールするセンシングデバイス、電気自動車(EV)などの進化を牽引する先進車載部品、スマートフォンやウエアラブルデバイスなどの小型化やエネルギー効率向上を支えるキーデバイス、安全で快適に様々な機器を操作できる入力デバイス、医療・福祉機器向け各種デバイスなどが出展。

出展品目は、「半導体・デバイスゾーン」で、MOSマイクロ、MOSロジック、システムLSI、デジタルバイポーラ、MOSメモリ(DRAM、SRAM、フラッシュメモリ)、アナログIC、光IC、センサ、ディスクリート(シリコンダイオード、整流素子、トランジスタ、サーミスタ、バリスタ、サイリスタ、光電変換素子、その他個別半導体素子)、パワー半導体、ハードウェア設計ソリューション(システムLSI、ASIC/ASSP、MPU/DSP、FPGA/PLDデバイス、EDA)、ソフトウェア設計ソリューション(組み込みOS、デバイスドライバ、ファームウェア、ミドルウェア)、MEMS、その他半導体関連、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、無機/有機ELディスプレイ(EL)、LEDディスプレイ、LED素子(照明用、街路灯用、LCDバックライト用、車載用、携帯電話/モバイル機器用、遊技機用、信号機用)、FEDディスプレイ、蛍光表示管(VFD)、タッチパネル、ブラウン管(CRT)、その他ディスプレイデバイス関連。

「電子部品ゾーン」では、受動部品(抵抗器、コンデンサ、トランス、コイル、振動子、発振子、フィルタ)、ノイズ対策部品、その他受動部品関連、接続部品(コネクタ、スイッチ、リレー)、プリント回路基板、プリント配線板、その他機構部品関連、変換部品(音響部品、磁気ヘッド、超小型モータ、センサ)、高周波部品(デジタルチューナ、RFモジュール)、その他機能部品関連、アダプタ/チャージャー、スイッチング電源、その他電源関連、電池・原材料・装置ゾーン、燃料電池、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、太陽電池セル、モジュール、その他電池関連、金属材料、フェライト、マグネット、その他材料・素材関連、電子計測器、検査・試験装置、製造装置、実装関連機器・システム、実装デバイス・部品、その他装置関連、自動車用エレクトロニクス、環境・エネルギー関連技術、ヘルスケア医療関連技術、ナノエレクトロニクス、ナノテクノロジ、バイオメトリクス、バイオテクノロジ、科学技術、先端技術、研究発表、産学、知財、人材、自治体、地域産業、電子技術系書籍・ソフト・サービス、その他技術関連。

■人々の生活をより豊かに
明日の暮らしと社会システムを支える最先端技術を幅広く展示・紹介する「ライフ&ソサエティステージ」では、次世代映像技術や、スマートフォン、ウエアラブルなどの最新モバイルコミュニケーションや次世代無線通信、家とエネルギーと家電をつなぎ制御するHEMSやV2H(Vehicle to Home)、家庭用蓄電システム、スマート家電、スマートシティを支えるエネルギーマネジメント、ICTの利活用を促進するクラウドサービス、ユーザビリティの向上やセキュリティに不可欠な認証ソリューションなど、人々の生活をより豊かに、より快適にする技術、製品、サービスなどが出展。

■社会モデルのビジョン提案
また、特別企画展示「NEXTイノベーションプラザ」では、スマート化が実現したエレクトロニクスと情報通信技術によるプラットフォームのその先にある新たな社会モデルのビジョンを提案している。次世代自動車やセーフティテクノロジー、各種ウエアラブルデバイス、生活支援ロボット、ビッグデータの活用、各種ソフトウェアなど、IT・エレクトロニクスと各業界の連携により見えてくる、近未来の様々なイノベーションの成果を、展示ブースとオープンステージなどで紹介。

「NEXTイノベーションプラザ」と連動して、ウエアラブル、ロボティクス、ソフトウェア&コンテンツ、モビリティなどのキーワードのもと、業界のキーパーソンによる多彩な講演・セミナーも連日開催される。

■新たに「ベンチャーエリア」
今回から新たにIT・エレクトロニクスに関連する製品・技術・サービスを開発・提供しているベンチャー企業の活動をサポートする「ベンチャーエリア」を創設している。「ベンチャーエリア」には、ベンチャーならではの革新的なテクノロジーを集結させ、普段接することが少ない国内外のベンチャーが、最新情報をいち早く披露。さらに、大学研究機関と産業界の連携、情報交換の機会を提供する「ユニバーシティエリア」をベンチャーエリアに併設し、日本発、大学、ベンチャー企業の活動を広くサポートしていく取り組みをアピールした。

さらに、技術者交流イベントとして、IT・エレクトロニクスを専門的に取り扱う有識者がツアーガイドとして各社の技術紹介・質疑応答をサポートするガイドツアーを新たに実施。IT・エレクトロニクス産業の幅広い領域の製品、サービス、コンテンツの研究・開発を行っているキーエンジニアが集う貴重な場「CEATEC JAPAN」の特性を生かし、研究、開発に携わるキーエンジニアの交流を深め、新たなビジネス機会の創出を目的とし、技術者の交流の場となるだけでなく、最先端技術を体験しながら、来場者、出展者の立場を超えて技術者がともに考え、交流するコミュニケーションイベントとなる企画である。

昨年に引き続き「CEATEC AWARD」として、CEATEC出展品の中から、IT・エレクトロニクス産業の発展と市場創造への貢献を目指す、特に優れたイノベーション力を発揮すると評価される技術・製品・サービス・システムなどを表彰する。ライフスタイル・イノベーション部門、ソーシャル・イノベーション部門、テクノロジ・イノベーション部門、グリーン・イノベーション部門から、経済産業大臣賞、総務大臣賞や4部門からのグランプリが選考された。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています

特集の最新記事8件

>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG