灯台

半導体メーカー各社が産業用途向けの市場開拓に力を入れている。従来は生産数量が多い民生用途の開拓に重点を置いたメーカーが多く、数量も増加基調で推移してきた。しかしこの市場は、生産数量に反比例する形で価格が下落する傾向が強く、薄利多売になっているメーカーも多いのが実情。韓国など新興国との競争も一層激化している▼ルネサスエレクトロニクスは、自動車用とFA分野などの産業用途を重視した営業戦略を強めている。付加価値が高く、利益の取れる分野へシフトするためだ。産業用途ではパワー半導体に注目が集まっている。今後の需要拡大が見込め、付加価値も価格も高いためで、この半導体から撤退した東芝も再び参入を計画している▼最近のFA機器も、メカニック構造から半導体やエレクトロニクス技術を駆使した製品が増加している。こうした流れを背景に、FA用途を重視して市場開拓を強めるメーカーが増えることは、ある意味で期待の高まりといえ、歓迎すべきことかもしれない。ただ、過大な期待から薄利多売による利益の確保できないような市場にはしたくない。かつて半導体市場は日本メーカーが世界を席巻した時期もあっただけに、夢をもう一度と期待したい面と、また同じ轍を踏まないことを祈る気持ちが輻輳している。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG