NKE 海外事業順調 中期的に売上比率15%目指す

2014年7月30日

NKE(京都府長岡京市馬場図所27、TEL075―955―0071、中村道一社長)の海外展開戦略が順調に推移している。昨年10月に初の海外拠点として、中国・広東省広州市に設立した「広州中村機器自動化」が本格稼働し、現地の日系企業を中心に搬送機器の営業と保守メンテナンス事業が好調で、さらに12月にはASEAN地域での事業を拡大するために、タイ・バンコクでコンベヤー製品などの委託生産を開始、中国向けや日系企業向けに受注が増加している。同社では、こうした施策で中期的に海外での売り上げ比率15%を目指す。

広州中村機器自動化は、自動車関連などで現地の日系企業中心に、搬送機器や省人・省力化機器などの営業と保守メンテナンスを行っている。現在、営業・サービスが中心だが、日系企業の現地調達要望が高まるなどさらなる需要の拡大が見込めることから、営業活動を活発化させている。

タイでの委託生産は、昨年12月に駐在員事務所を開設するとともに、現地の協力工場でコンベヤーなどの委託生産を開始した。スタート時は駐在員1人であったが、受注が増えてきたことから、最近は日本からの応援社員を駐在させ、新規顧客開拓を中心に営業活動を行っている。

ASEAN地域では、人件費の高騰から設備の自動化ニーズの高まりや、進出企業の現地調達化が進んでおり、同社ではこうした現地でのニーズや流れに素早く対応できるよう、海外展開を積極化させる方針である。

中村社長は「中国は、営業・サービスとも軌道に乗ってきたので、今後は営業をさらに強化する。タイは、現地で生産インフラを持つ企業との提携などを中心に事業を拡大していく。今後、中国、タイを足がかりに、ASEAN地域での顧客ニーズに素早く対応し、事業を拡大させていきたい」としている。

一方、国内では、自動車産業を中心に好調に推移している中部地域でのサポートのため、名古屋営業所に技術スタッフを常駐させた。同地域で拡大する生産ラインの自動化ニーズに素早く対応するためだ。

また、今年は食品業界へのアプローチも強める。今まで蓄積してきた技術力を応用して、食品業界向けの製品開発を進めており、すでに製品の袋詰め装置などを開発、10月開催の「TOKYOPACK」(東京国際包装展)などに出展してPRを行っていく方針。

今年6月には三菱電機が推進している「MELFAロボットパートナー」にも同社が登録。同パートナーは、三菱電機が顧客とともに最適なロボットシステムを構築するため、様々なシステムインテグレータ企業とのパートナーシップにより、ソリューションビジネスを展開するもの。

NKEは、自動車関連や機械加工、組み立て・搬送装置の分野で高い技術力を持つメーカーとして登録されたもので、今後は同パートナーとして、三菱電機と協力関係を深めていく。