分岐点(2014年2月19日)

街路灯が間引きされているのだろうか、東日本大震災と原発事故以降、夜道が暗い。闇は、閉ざす、蔽う、光のない、夜、愚かな、暗いなどのイメージがつきまとい、心理的に不安を煽る。日が昇るときに起き、日が沈むときに寝るのなら闇を除けるのだが、昼夜の区別がつかない現代ではやはり灯りが欲しい。

節電せずに済む省エネ社会の到来を可能にする。帰宅すると、玄関や居室の照明が出迎える。部屋に入ると、テレビが関心のあるその日の情報を映す。風呂はいつでも入浴できる。会社では、始業時間直前に点灯し、大型スクリーンには部署のスケジュール、机上には本日の仕事の内容が重要度順に映し出されている。製造現場は、コンピュータの指示で予定生産数量を生産する。すべて自前の発電で行う。

現在、デフレ脱却に向けて成長戦略が打ち出されている。社会インフラ投資は2018年頃まで続くものと予測されているが、その後の社会が描かれていない。大胆に想像すると、円安により原油など資源が高騰し貿易赤字幅が拡大する。国の信用低下で貨幣価値が下がり、インフレが高進する。金利高と相次ぐ増税で生活や経営環境は悪くなる。

そのような悪夢を打ち消すのは、イノベーションによる省エネ技術で経済を刺激することである。イノベーションといっても肩肘を張る必要はない。イングランドのある教会の司祭であるウィリアム・リーは425年前、家族がニット帽を編むのに多くの時間を費やしているのを見て靴下編み機を開発した。繊維製造の機械化の始まりである。ちょっとした発想で革新的な省エネ技術を生み出せる。

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