2014年工業会年頭所感 一般社団法人 日本自動認識システム協会 柵木 充彦会長

2014年1月8日

2014(平成26)年の新春を迎え、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

会員の皆さまにおかれましては、平素より当協会の事業活動に多大なご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

さて、日本の経済状況は、一昨年の総選挙後の新政権に対する期待が実現の方向にあり、景気DIは、06年当時のレベルまで上昇、アベノミクス効果が「大企業」だけでなく「小規模企業」まで波及していると共に、景気上昇が地方経済にも浸透している等、明るい兆しがうかがえます。

また、経済協力開発機構(OECD)の発表では、13年の実質国内総生産(GDP)は前年比1・8%増の見通しが発表されており、流通・製造・物流等における自動認識関連製品の市場投入も着実に拡大されるのではと考えられます。

自動認識システム業界としましては、様々なジャンルで「安心・安全・作業の効率」につながる運用をバーコード・RFID等のシステムとして構築して参りましたが、今年度は更に踏み込んだ仕組みへの展開に向けて提案を進めて参ります。

当協会の昨年の活動は、2月の「第10回自動認識総合展
大阪」に続いて、9月25~27日には、「きて・みて・さわって”自動認識”」と題して、「第15回自動認識総合展」を東京ビッグサイトにおいて開催致しました。

特に東京での展示会では、自動認識技術を活用したソリューションを集中展示する「自動認識ソリューション展示ゾーン」、昨年度から設置致しました「NFCゾーン」には、多くの企業の方々に出展していただきました。

また、新企画として会場入り口に一堂に設置致しました出展企業様による「事例でわかる自動認識」の導入事例パネルコーナーには、多くの来場者に注目をいただき、より具体的な応用例として参考にしていただいたと同時に、出展企業ブースへの誘導にも効果を挙げることができました。

また、第15回システム大賞では応募が10件寄せられ、その中でもユーザー様が会員企業様や協業企業様と共同で応募された事例が数多くあり、当システム大賞に対するユーザー層と企業間における認知度が一段と進んでいるものと考えます。応募作品の内容は、あらゆる自動認識システムを活用し、実現場での「経済性・品質レベルの向上」を追求したものや社会的利便性の向上に向けたシステムが多数応募され、システム大賞のテーマにおいても、自動認識システムが人々の生活や社会環境の中に幅広くかつ深く浸透してきた感がございます。

普及啓発事業では、東京・大阪で自動認識総合展併設セミナーを開催し、多くの方々が受講されました。特に、東京展会期中の「特別講演」と「B/T
Spice」セミナーには延べ1176人の参加を頂き、時勢に適した内容で開催できたと考えております。

自動認識システム技術者認定試験制度については、第21・22回基本技術者認定講習・試験を行いました。当試験合格者は第1回からの累計で、約1100人となり、業界のレベルアップに大いに貢献していると思います。また、より高度な専門資格試験としてRFID専門技術者資格認定講習・試験を実施しました。

標準化活動は当協会が特に力を入れている分野であります。経済産業省等からの受託事業として、「サプライチェーンにおける完成車物流の可視化手法に関する国際標準化」「サプライチェーン用RFID規格のJIS化」などの自動認識技術を基盤とした物流アプリケーションに関連した標準化を推進しています。

また、バイオメトリクス関連では「アイデンティティ・マネジメントにおける共通本人認証基盤の研究開発」「マルチモーダル生体認証における認証性能評価基準に関する標準化」「アジア生体認証技術評価基盤システムの構築」を受注し、その他領域での「二次元コード等のJIS原案作成」のテーマを含め計6件を受注し推進をしております。

自動認識システムは、今後も新たな最先端技術と組み合わせることで、ユーザーの皆様が抱える諸課題に最適なソリューションを提供することにより、これからも無限の広がりをもって、ますます活用されるものと確信しております。

当協会は、新たな発展の芽を模索しつつ、より一層業界及び省庁間との連携を密にして具体的な事業の継続・発展に尽力して参ると共に、会員企業をサポートしていく責務をしっかりと果たし続けていく所存です。

最後になりましたが、本年が皆様にとりまして良い年でありますよう心からお祈り申し上げますとともに、ますますのご発展とご多幸を祈念申し上げ、年頭のご挨拶と致します。