システムソリューション事業強化、海外販売拡大パトライト、中期計画で140億円目標

パトライト(大阪市中央区松屋町8―8、tel06―6763―8001、澤村文雄社長)は、システムソリューション事業の強化と、台湾の駐在員事務所設立など海外事業の拡大強化により、中期計画最終年度の2016年度に売上高140億円を目指す。

同社は、回転灯や積層表示灯、音声合成機器、LED表示ボードなどのシグナリング機器を展開するとともに、ネットワークによるシグナリング機器制御やLANによる機器制御、遠隔監視ソリューションを実現したインターフェイスコンバータを発売するなど、機器単体売りからコンポーネント製品を拡充し、システムソリューションの強化を図ってきた。

今年に入ってからは、ワイヤレス通信で報知機器を制御する、ワイヤレス・コントロールユニット(ワイヤレス・データ通信システム)の高速通信タイプを発売し、従来の省エネタイプとの併売で、ワイヤレス通信によるシグナリング機器の高度な制御システムを提供してきた。

最近では、ネットワーク環境下での遠隔監視ソリューションの強化を図るため、論理/時間/回数による条件設定機能など多彩な機能を備え、ユーザーが要望する入出力制御が簡単に行えるインターフェイスコンバータを発売するなど、システムソリューションの強化を加速させている。

一方、海外展開では、6つ目の販売拠点として、4月1日付で台湾・台北市に駐在員事務所を開設する。

当初は市場調査からスタートするが、3年以内に100%出資の販売会社に引き上げていく計画で、販社設立後3年で現地のローカル販社向けを中心に3億円の売り上げを目指す。

同社では、こうしたことを視野に入れ、半導体・エレクトロニクス・工作機械産業をターゲットに、販売を強化する。主な販売先である現地のローカル販社も、現在10社ほど取引があるが、販社設立後は15社から20社に増やす方針である。

同社の海外の販売拠点は現在、米国・ロサンゼルス、ドイツ・ミュンヘン、韓国・ソウル、中国・上海、シンガポール・同の5拠点。海外の売り上げは前期が16億円弱で全社売り上げの17%。今後は台湾も含め販売を強化し、16年には海外売上比率30%を目指す。

澤村社長は「16年度を最終年度とする中期計画の大きな柱・エンジンとして、システムソリューションの強化と、海外事業の拡大を掲げている。システムソリューションは、これまでの製品の単体売りから、高機能で商戦に強いコアとなるコンポーネント製品を開発し、システムとしてソリューション展開していく。海外は情報収集と各種のマーケティングを推進し、16年に売上高140億円、さらに次の段階として200億円を目指したい」としている。

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