分岐点

2012年11月28日

老親が、少しずつ四季折々の風景に感動しなくなってきたのに気付いた。そのうちに、可愛がっていた犬の名前も思い出せずに苦労している様子が傍目にもわかるようになった。周りを見渡すと、年齢に関係なく、「老い」を感じさせる人がいる。

確かなことは忘れたが、ある本に、感動とは動いて初めて得ることができると書かれてあった。塩野七生氏は著書で本物の情報は直に接しなければ得られない、変化にも気付かず何気なく通り過ぎてしまうという。感動は時に厄介なものだが、それだけ喜びもあるのではなかろうか。

この文章を書いていて思い出した。長期テーマに「顧客感動」を掲げている会社のことである。サンセイテクノスは、浦野英幸社長が先頭に立って社員とファームを自作し汗を流している。食物が育つ過程を見て、収穫のときに感謝を忘れないと聞いた。自分たちが動いて湧いた感激は、顧客にも伝播する。

黒川想介先生は、まず顧客に会うことを勧める。そこに本物のニーズが潜んでいるからだ。やはり動くほど、汗を流すほど、いろいろな場面で感動する機会が多くなる。出馬は政治家の専売特許ではない、技術も営業も他人との対面を大切にしたい。