わが社の’12経営戦略 全ての部門で原価改善 東電社

昨年この欄で、不安定要素が山積し高度な経営判断が求められる1年になると推測したが、自然災害の発生は別にして、欧州の債務危機、米国の財政赤字、その相対による円高など市場動向を左右する出来事が多かった。

当社は、2007年の54期に中期5カ年経営計画を策定し取り組んできた。リーマンショック後の世界的な不況により途中で軌道修正を余儀なくされたものの、その中で経営基盤構築のために粛々と進めた重要案件のスキームは経営計画最終年度の昨11月期、大筋で達成できた。

今11月期(59期)から短期3カ年経営計画を立ち上げ、前5カ年経営計画で達成した経営基盤の肉付けと新規経営課題に取り組んでいる。今期は、基本的には前期を上回る業績を目指すとともに、実現可能な品質および環境目標を設定した。リアルタイムで変化する企業環境を横にらみしつつ、これを確実に実行して目標を達成したい。

具体的な目標としては、第一に、社内新管理システムの有効活用によるすべての部門での原価改善を実現する。第二に、マンネリ化している様々なムダを抽出し排除する。第三に、顧客の要求事項に密着したサービスを展開し、顧客満足度のさらなる向上を図る。

当社の企業特性と製品のトータルリスクを考慮すると、当社のモットーとしている“メイドインジャパン"は将来にわたっての基盤であり、その中でまだまだ原価低減、外注先の選別、リードタイムの短縮など改善の余地がある。それを徹底して追求したい。

また、顧客から信頼される企業の要素である社員一人ひとりの人格向上のために教育訓練にも積極的に取り組んでいく。

ところで、今年も劇的な景気の回復は見込めそうにない。この現況を真摯に受け止め、その中で自社の実力をわきまえた経営を着実に実行し当期目標を達成する。

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