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わが社の’12経営戦略 RFID事業を中核に ジック

2011年12月期の売り上げは、前年度比23%増と計画通りとなったが、リーマンショック時の落ち込みが大きく、前年度のピーク時にはまだ戻っていない。ただ、受注残は前年度を40%ほどオーバーしており、心配はしていない。

このところのユーロ安は、海外プロジェクトの受注面ではプラスになるが、顧客の海外現地調達を増やすきっかけになり、けっしてプラスにはつながらない。

ジック本社は10年度にピークであった08年度の売り上げを超え、11年度も売り上げを更新して好調を維持しているが、日本法人としても、今期は2桁の売り上げ増で、過去最高にもっていきたい。

当面物流向けビッグプロジェクトが、昨年度から2~3年計画で予定通り進行しており、今年度の業績に貢献してくる。

また、昨年新製品として発売した世界最小サイズの反射型セーフティ・レーザスキャナ「S300mini」や、カメラベースのコードリーダ「レクター・620・プロフェッショナル」もまだ市場への紹介レベルで、実際の売り上げは今年からとなる。

今年はシステムエンジニアリングとしてのトラフィックシステムと物流システムに注力していく。

この中核となるのは、7年前に参入したRFID事業である。

この事業は他社に比べ取り組みが遅れていたが、業界を絞った特定アプリケーション提案で拡販を図っていく計画である。

しっかりとサポートすることが求められるだけに、製品に精通したスペシャリストを配置するなど態勢を整えていきたい。

他の製品についても、コンポーネントビジネスからシステムエンジニアまでを含めた方向性を強めて、全社員が業界ごとに当社の扱い製品をすべて販売できるように取り組んでいく。