駆動・制御機器各社介護・福祉分野向けに期待電装化率向上で需要増 産学官で製品開発活発

福祉機器関連では、福祉・介護ロボット、車椅子、歩行器、介護ベッド、障害者用電動車両、昇降機などにモータやジョイスティック、押ボタンスイッチ、光電・近接センサー、圧力センサー、角度センサー、PLC、ソレノイド、表示器などの制御機器が多数採用されている。

椅子式階段昇降機はコンピュータによる自動姿勢制御によりレールを上下動するが、高出力モータ、ジョイスティック、押ボタンスイッチ、制御装置などが使われている。国際電業は制御装置を開発し、本社ビルの階段自動昇降機に取り付け性能を実証した結果、外販も可能になっている。

車椅子は角度センサーと駆動システム制御装置の搭載により、車輪とロボットアームが交互に作動し階段をスムーズに昇り降りできるようになった。

人間の動作をサポートする支援用具の開発も進んでいるが、スイッチや圧力センサー、ポテンショメーター、ソレノイド、電磁弁、筋肉センサー、ADコンバータ、組み込みコントローラ、コンプレッサーを採用し実用化の段階に来ている。

介護ロボットはモータや制御機器の搭載率が10%程度と高い。

神奈川県では、昨年9月末から12月末までの3カ月間、県内の7介護施設に複数の介護ロボットを貸与し、介護ロボット普及に向けモデル事業を行った。

今年度の福祉用具市場は、2000億円前後の規模と予測されているが、高齢化社会が進むにつれ、拡大が見込まれている。

製品開発も活発であり、産学官の連携組織も各地で結成されている。日本リハビリテーション工学協会は新自助具SIGを来年設立することにし、準備委員会を設置した。自助具の研究開発などを行う。

岡山大学、東京理科大学、佐賀大学、神戸学院大学など、大学研究室の取り組みも盛んになってきた。

制御機器各社は今後、拡大する介護・福祉分野へ積極的に関与するものと見られる。

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