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安川電機双腕ロボットが自動で開梱鹿島建設と共同で新世代システム開発

安川電機は鹿島建設と共同で、医薬品工場や食品工場での原料のダンボールや紙袋などの梱包を開封するロボットシステム「自動開梱システム」=写真=を開発した。

自動開梱システムでは、ダンボール及び紙袋で提供される原材料の開梱作業を自動で行い、あらかじめ原材料のデータを複数登録しておくことで、異なる外形の荷姿にも対応できる。

システム構成は、安川電機の双腕形ロボット「MOTOMAN―SDA20D(可搬重量〓片腕20キログラム)」を中心に、ロボットへの原材料の供給、開梱した原材料の搬送および剥離した外装の回収を行うコンベヤ群などで、ロボットは人間の腕にあたる「ロボットアーム」、人間の手にあたる「ハンド」、複数のツール(道具)とを用いて、対象物の位置決め、カッターナイフによる外装切断、原材料の取り出し、外装の解体・回収等を行う。

また、作業対象物の位置を認識したり、動作の完了を確認するための各種センサーを備えており、作業ミスの防止機能、リトライ機能も搭載している。

これらにより、1台のロボットで、ダンボールおよび紙袋の開梱作業が24時間可能になる。システムもコンパクトで独立しているため、既存施設への導入が容易。

この自動開梱システムは、ニプロファーマの伊勢工場(三重県伊勢市)における、資材開梱作業への導入が既に決定している。

今回の自動開梱システムは、両社が2009年から共同で研究を進めていた。