北陽電機豊中事業所を本格稼働測域センサ月産3000台体制確立

北陽電機(大阪市中央区常磐町2―2―5、TEL06―6947―6331、尾崎仁志社長)の豊中事業所(大阪府豊中市神州町1―37)がこのほど竣工し、本格稼働を開始した。

同事業所は、約15億円を投資し、パナソニック三国工場跡地の一部に建設した。敷地面積は約7000平方メートル、総床面積は約8500平方メートルで、生産棟3階建て、事務所棟5階建て。

同社の三国工場(大阪市淀川区)から測域センサ、データ伝送装置などの生産ラインを移管し、測域センサを現在の月産500台体制から同3000台に拡大するなど、全体の生産能力を約2・5倍の能力に拡大する。従業員は約150人でスタート、今後人員の補充拡大を行っていく。

同事業所の1階は約400平方メートルを使い、表面実装基板の生産ライン2ラインを稼働させている。3ラインへの増設も可能で、各セクションにオペレータを配置している。同じく1階の環境試験室では振動や高温、熱関係の試験機を備えている。また、隣接する別棟にはEMC検査機を設置する予定である。

2階は測域センサ(レンジセンサ)、カウンタ、光電スイッチを製造する。同社の測域センサは、ロボット関係からスタートし、現在では鉄道のホームのドアや、駐車場管理など民生分野にも採用が拡大しており、アプリケーションが広がっている。

新しい測域センサの生産ラインは、組み立てから光学調整、完成品の検査まで一貫したラインになっている。

特に全長50メートルの試験ラインを新しく導入し、長距離測定タイプの測域センサの生産を可能にしている。生産能力は、現在の月産500台体制から、4年後の15年には同3000台まで拡大する方針である。

カウンタ、光電スイッチはセル生産システムによる生産を実施しており、一人で組み立てから検査、梱包まで行う。

3階はデータ伝送装置などを製造する。この製造ラインも製造から検査、梱包まで一貫体制で行う。3階には技術開発セクションとソフトウェア開発セクションがあり、ハードウェアとソフトウェアの両面で、新製品開発を手がけていく。

5月16日に開催された完成披露パーティでは、尾崎社長があいさつに立ち「当社は今年4月8日に設立65周年を迎えたが、この新しい事業所の立ち上げとともに次のステージに向かってチャレンジしていきたい。今後は従来のFA分野を基軸に、一般商業施設や民間施設などへも事業の拡大を図る方針で、さらなる『北陽ブランド』の強化を図っていく。また、あらゆるステージに品質の高い魅力的な製品を提供し、中期計画が終了する15年度に売上高100億円を目指す」と、力強く抱負を語っていた。

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