FA関連機器の 小型・軽量化と配線効率化進む産業用トランス

2011年4月27日

産業用トランスは、電源電圧を安定・変圧させる役割を持ち、機器を陰から支える重要な機器として確固たる市場を形成している。あらゆる産業機器に内蔵されており、安全性確保の重要な役割を担っている。

使用分野は、FA、ロボット・工作機械、医療機器、防災機器、IT、発電関係、アミューズメントなど幅広く、最近では電力関連を中心に高容量の大型トランスが伸長しているほか、特注品の受注が増加しており、各種のニーズに合わせた改良・工夫が進んでいる。

製品仕様では、トランスの小型軽量化に加え、接続方法の簡易化、ねじアップ方式、マルチタップ化などの工夫が施されている。ねじアップ式端子台を搭載したタイプは、配線時間が大幅に短縮できるなど作業性の向上が図られる。また、1台で12種類の電圧に対応し世界の標準電圧に対応できる製品も伸長している。さらに、ねじアップ式端子台にLEDを取り付け、通電中はLEDが点灯し通電状態が目で確認できるタイプがシェアを伸ばしている。

小型軽量化では、巻線仕様をノーレア方式にし、絶縁種別をB種にし、20%~40%の軽量化と10%~20%の小型化を実現。また、軽量化対策では絶縁紙の使用枚数を削減し、環境対策面でも効果を上げている。

トランス自身にノイズ対策機能を持たせたタイプは、ノイズ対策専用トランスが不要で、コスト、スペースなどの面でメリットが出ている。日本は雷被害が多いことから耐雷トランスの需要が増加している。また最近では、金型レスのプリプレグ方式のモールドトランスも注目されている。