FA関連機器の 小型・軽量化と配線効率化進む産業用トランス

産業用トランスは、電源電圧を安定・変圧させる役割を持ち、機器を陰から支える重要な機器として確固たる市場を形成している。あらゆる産業機器に内蔵されており、安全性確保の重要な役割を担っている。

使用分野は、FA、ロボット・工作機械、医療機器、防災機器、IT、発電関係、アミューズメントなど幅広く、最近では電力関連を中心に高容量の大型トランスが伸長しているほか、特注品の受注が増加しており、各種のニーズに合わせた改良・工夫が進んでいる。

製品仕様では、トランスの小型軽量化に加え、接続方法の簡易化、ねじアップ方式、マルチタップ化などの工夫が施されている。ねじアップ式端子台を搭載したタイプは、配線時間が大幅に短縮できるなど作業性の向上が図られる。また、1台で12種類の電圧に対応し世界の標準電圧に対応できる製品も伸長している。さらに、ねじアップ式端子台にLEDを取り付け、通電中はLEDが点灯し通電状態が目で確認できるタイプがシェアを伸ばしている。

小型軽量化では、巻線仕様をノーレア方式にし、絶縁種別をB種にし、20%~40%の軽量化と10%~20%の小型化を実現。また、軽量化対策では絶縁紙の使用枚数を削減し、環境対策面でも効果を上げている。

トランス自身にノイズ対策機能を持たせたタイプは、ノイズ対策専用トランスが不要で、コスト、スペースなどの面でメリットが出ている。日本は雷被害が多いことから耐雷トランスの需要が増加している。また最近では、金型レスのプリプレグ方式のモールドトランスも注目されている。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています

特集の最新記事8件

>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG