エーピーシー・ジャパン富士通東北の寒冷地用データセンターに冷却装置などを納入

エーピーシー・ジャパン(東京都港区芝公園2―4―1、TEL03―6402―2001、シリル・ブリッソン社長)は、寒い地域におけるデータセンター運用の先駆的モデルの構築を進めているが、このほどその第1弾として、富士通東北システムズ(仙台市、八田信社長)のデータセンターに、冷却システム「InRow
RC」を納入、本格稼働を開始した。

富士通東北システムズは、ビジネスの拡大発展に伴いサーバ設置エリア拡大を目指し、データセンターの増床を図ってきた。増床については、同社の特徴であるシステムエンジニアリングとデータセンターを組み合わせ、機器とソフトウェア、さらにその後の運用までをワンストップで提供できるサービスをより強化するため、オフィスビル内に設置可能であることを必要条件としていた。

さらに、寒冷地の環境配慮型IDC実現のため、外気温度の低い地域で、冷外気を利用しデータセンターの冷却に使われる冷水を製造するシステム「フリークーリング」に対応できる冷却装置を求めていた。

InRow
RCは、ラック型の水冷方式による冷却装置で、顧客のビジネス規模に合わせてモジュール単位で拡張することができ、富士通東北システムズのニーズに対応することができた。また、冷却については、データセンターを冷却し温まった水を屋外に運び、チラーの手前で冷たい外気を使用し冷却するシステムであり、冷却に自然の力を利用することで環境負荷が軽減し、冷却コストの削減も図れる。

エーピーシー・ジャパンでは今回、InRow
RCに加え、UPS(無停電電源装置)、電源タップ、ラック、マネジメントソフトウェア、さらに、セキュリティカメラなどを組み合わせ、トータルソリューションとして提供を行っている。

富士通東北システムズインターネットサービス事業部ビジネスモデル変革室笹森大史室長は「今回の冷却システムの導入で、増床エリアだけでなく、既存エリアを含めたトータルで、データセンターやサーバ室のエネルギー効率を示す指標『PUE』の1・37が実現できると試算している。今後、北国でのデータセンター運用の先駆的モデルになると自負している」と語っている。

エーピーシー・ジャパンでは「今後もデータセンターの冷却を支援し、最適なデータセンターの普及に努めていく」としている。

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