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2011年わが社の経営戦略 新規顧客を積極的に開拓

リーマンショック後、産業界は設備投資を大幅に縮小してきた。昨年は回復傾向に向かったものの、先行き不透明感が残るなかで2011年を迎えた。

当社の昨年11月期の売り上げは期初目標を上回り利益も計上できた。売り上げはピーク時に比べ8割程度の水準まで回復した。産業用磁気センサは回復度が鈍かったが、地震総合観測装置が伸びて全体を引き上げた。

今11月期は地震総合観測装置が不透明なので磁気センサを伸ばしたい。

汎用センサ市場は販売競争が激しくなる一方である。当社はすでにお客様に定着している「高品質・高精度」のブランドイメージを堅持しながら、コスト対応力もつけていきたい。

水中1000メートルの水圧がかかるセンサ、原子炉向けセンサなど耐環境性を要求される分野、非破壊検査用センサ、微少位置検出用センサなど高精度分野、地中深い所での磁界変動センサなど特殊な環境分野で高い評価を頂いている。これらのニッチ市場を従来にも増して販売に注力する。

同時に特殊仕様のセンサの汎用化にも取り組む。独自センサ素子のコストダウン見通しが立ち、価格競争力も今後強まる。お客様の価格要求にも対応していく。

営業は昨年、販売促進部門を設けるなど体制を変えた。これまでは固定客を主体にした営業展開であったが、今年は新規顧客を積極的に開拓する。昨年発売したスポットマークリーダー、ガイドセンサ、小型磁気センサの新製品を売り上げに結びつける。新製品も発売する。

さらに磁気応用技術を活用し、磁気センサ周辺市場も開拓する。

輸出ではとくに中国に期待している。中国市場の開拓には昨年、先任者を配置したので、その効果を出したい。