「郊外型クラウド対応データセンター」開発 竹中工務店

2010年12月8日

竹中工務店は、敷地中央部分を縦横に延びる空調・電源設備を備えた中央管理棟と、そこに連なるサーバー保有台数に応じて増築可能なサーバー棟で構成された「郊外型クラウド対応データセンター」を開発した。

サーバー棟は最適な空調効率となる幅に設定されており、建物全体には太陽光発電や寒冷地での雪冷房システムなどの省エネルギーシステムを導入することで、環境への配慮とランニングコスト削減を同時に行うことができる。

「郊外型クラウド対応データセンター」は、建設に際して広い敷地が必要になるため、既にインフラ設備が整っており敷地を確保できる工業団地が主な適用対象。また、中央管理棟内には蓄電機能を設けることも可能で、電力の大口需要家として周辺の建物に対する電力の調整役を担うなどスマートグリッドの構築へ向けた貢献にもなる。

サーバー棟は中央管理棟から独立しているため、必要に応じてサーバー棟だけを増築可能で、構造部を鉄骨造り、外壁をプレキャストコンクリートにすることで、設計開始から短期間で増築できる。

また、サーバー棟単位、さらにはサーバー棟内も必要な大きさに分割設置できるモジュール構成により、モジュールごとにグレードやバックアップレベルを自由に設定でき、稼働してからの変更も容易。

さらに、サーバー棟を中央管理棟と完全に切り離したことにより、地震リスクを大幅に低減でき、サーバー棟は建物ごとに免震、耐震のどちらでも建設可能。

そのほか、データセンターのエネルギー効率を示す指標「PUE」を1・1に近づけることを目標に、太陽光発電や寒冷地での雪冷房システム、外気を利用した冷房、付近の河川を利用した空調システムなどの再生可能エネルギーを利用することで、自然との共生とランニングコスト削減を同時に行える。