分岐点

2010年6月30日

前回のサッカーワールドカップ・ドイツ大会は1位イタリア、2位フランス、3位ドイツと欧州勢が圧倒。アジア勢は1次リーグで全て敗退した。今大会はアジア勢で日本、韓国が1次リーグを突破した。南米勢は強すぎるといえるほど際立った活躍である。南アフリカもフランスを破る。

決勝トーナメントに進んだ国は成長率の高い経済圏が多い。経済規模では欧米圏が圧倒しているが、経済の勢いから見ると、ワールドカップの勢力図が当てはまる気がする。アジア経済圏で回復の遅れる日本は、プレ国際大会で全敗しているのに、本大会で16強入りできた。日本人特有の「蘇生」能力が復活をもたらした。

日本は不況の中で企業が緊急避難的に設備投資を停止したが、ようやく緩和されつつある。ただ、投資内容は新規設備導入ではなく設備を長持ちさせる蘇生に向けられている。とくに内需関連企業でその傾向が強い。日本では、診断・蘇生市場は制御システム設計、生産設備・機械分野でもますます拡大が期待できる。

この市場では設備エンジニアリング機能が重要となるが、配電制御システムメーカーがその役割を担い始めている。FA制御商社は対象となる製造業と取引しており、エンジニアリング専門会社、配電制御システム会社と組んで診断・蘇生需要を取り込める。日本チームを見ながら、商社が「設備延命・進化月間」キャンペーンを展開し一大旋風を起こしている姿を想像し楽しんでいる。