ネットワーク化が起こす「センサ維新」 「リンクセンサ」とは?

「リンクセンサ」は「システムセンサ」のコンセプトを、単体センサにシュリンクしたものである。図3は駆動装置内における駆動部に配置されているセンサ・アクチュエータと制御盤との信号配線を並列配線で実現した例である。駆動部の各センサ・アクチュエータの保守性を高めるために、IP67センサはIP67メタルコネクタ、通常のセンサはIP20コネクタで接続されている。固定側の制御盤と駆動部の信号配線数は数10本以上に及ぶ。従って、ケーブルベア内に配線される駆動ケーブルの断線事故が頻繁に起こることになる。

断線事故、配線工数などを削減する手段として、図4のようにAnywire省配線バスを使用して省配線化を実現する。

ここで駆動部の省配線化を実現する場合、センサ・アクチュエータ側からの目線で、配線の実装設計のリニューアルを考えた時、IP67センサ側に接続されるIP67コネクタがそのまま接続できるものが望まれる。IP67のオス、メスコネクタ間にAnywire「メタルI/Oターミナル」を挟み込むことによって、省配線バスに容易に違和感なく接続することができる。また、ケーブルイメージの「ケーブルI/Oターミナル」は超コンパクトサイズの省配線ターミナルである。このほどAnywireはロボット・アーム部などの駆動部にある、センサ・アクチュエータを省配線化する「リンクセンサターミナル」(図4)を発表した。ターミナルの密閉構造を実現するため、伝送アドレスの設定をリモート光ライタで行う方式により、指先サイズのコンパクト化を実現している。

駆動部に数多くあるセンサ・アクチュエータの断線、故障個所を即座に見つけ、故障部品を短時間で交換できる機能が、今後要求されて来るであろう。図4の(1)におけるターミナル断線、(2)におけるセンサ接続断線などの故障情報を伝送プロトコルに載せることで、PLC側で故障場所を特定できる「リンクセンサターミナル」も出現して来るであろう。

図5のようにロボット・アーム部などの駆動部には多くのシリンダが使用される。1個のシリンダにはストローク位置を検出するシリンダ・センサが2個以上設置される。ケーブルイメージの「ケーブルI/Oターミナル」は、シリンダ周辺に容易に結束バンドなどで取り付けることができるので、シリンダ・センサの信号配線を省配線化できる。図5のように従来のシリンダ配線では数十本のロボットケーブルなどの駆動ケーブルが必要であったが、「ケーブルI/Oターミナル」の導入により信号配線の2本化が可能となった。

これにより、断線事故が激減しケーブルベアもコンパクト化できるようになった。今後は、「ケーブルI/Oターミナル」も不要な省配線機能が直接内蔵したシリンダ・センサも出現してくることが予想される。

NTTデータGSL

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