オムロンと早稲田大学は、製造業のエネルギー課題解決のため工場エネルギー管理システムの基盤構築に向けた研究開発をスタートする。研究開発期間は2023年度から2027年度までを予定している。
工場で利用されるエネルギー管理システムや電力関連のデータ形式や通信規格が共通化されておらず、エネルギー資源情報の受け渡しのインターフェースやルールも未整備なため、企業間の枠を越えたエネルギーの全体最適への障害になっている。
これに対し、オムロンの生産現場におけるエネルギー関連データの可視化と管理に関わるセンシングとデータ解析・制御技術やマネジメントノウハウと、早大の制御システムにおける産業用オープンネットワークを利用したエネルギーシステムの最適化技術を組み合わせ、新たな工場エネルギー管理システムの基盤構築に取り組む。 オムロンは自社が保有する工場でエネルギー管理システムの設計・実証を重ね、早大はさまざまな企業に導入可能な共通モデル化に向けた最適化・仕様の検証を行う。