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マスプロ電工「変革のために行動」端山 佳誠 代表取締役社長

日本経済において大きな節目となる2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催まで、あと3年数か月となった。

このビッグイベントに向けて、我々がいる業界では4K8K放送が本格的に始まり、社会全体では、あらゆる領域で技術革新や変化が起きており、それらを使った製品やソリューションも市場で多く求められている。

当社はこれらのニーズに対して、得意分野の「高周波技術」を応用し、さまざまな事業領域において、積極的に取り組んでいる。

4K8K放送については、一昨年、業界に先駆けて対応受信機器を市場投入し、現在では衛星アンテナからテレビ端子までラインアップしている。一方、オリンピックはテロ対策が大きな課題となっており、当社が技術研究を進めてきたミリ波を応用したミリ波パッシブボディースキャニング装置が期待されている。ハンディータイプは昨年の伊勢志摩サミットにおいて実際に使用された。そしてまた、IoT時代の到来を予想し、物流管理の作業時間短縮、人件費削減などの効果を発揮するソリューションとして、RFIDシステムの開発も進めている。市場参入してから1年強経過したが、ICタグを読み取るRFアンテナの技術力などが評価され、市場で認知されてきている。

当社は、13年以降、全社員で取り組んできた改革により企業競争力を高めてきた。世の中の環境変化にスピーディーに対応するため、昨年は選択と集中を行いその成果が出始めている。今年はさらに新しい事業領域にも果敢に挑戦するため「チェンジ~変革のために行動~」をスローガンに掲げ、ニーズにあった製品やソリューションを提案し、社会に必要とされる企業を目指していく。