
日本ロボット工業会は、2024年暦年の「マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績 2024年 暦年【会員+非会員】」をまとめた。2024年は世界経済の先行き不透明感が高まり、中国市況の悪化など需要環境は年間を通じて弱く、受注額・台数、生産額・台数、出荷額・台数すべて前年を下回ったが、2025年予想は、世界的な自働化需要は高く、3年ぶりの前年比増を見込んでいる。
2024年1−12月の年間受注額と台数は8321億円(前年比1.3%減)、18万2464台(8.2%減)、生産額と台数は7811億円(12.4%減)、17万6215台(20.1%減)と前年を下回った。
用途別では、マテハン、溶接、機械加工、樹脂成形、塗装が大きなマイナスとなり、組み立て、電子部品実装、クリーンルームは前年を上回った。
出荷実績は、総出荷金額・台数は8252億円(10.6%減)、18万1412台(20.2%減)でいずれもマイナス。うち国内が2289億円(2.9%増)、4万6267台(4.1%減)、輸出が5963億円(14.8%減)、13万5145台(24.5%減)。国内向けは自動車製造業向けが増加するなど金額ではトータルで増加となった。輸出は実装用が底入れする一方で、溶接用、マテハン用が各地域向けで大きく減少した。
2025年の見通しは、足元は受注の好調さが継続しているが、見通しは不確実ではあるが、受注額は4.6%増の8700億円、生産額は6.3%増の8300億円と3年ぶりの増加を予測している。