
オムロンは、オーストラリアのウェストシドニー大学と共同で、同大学のエンジニアリングイノベーションハブ内に最先端のFA実証センター(PoCセンター)を開設した。同社としてオセアニア地域におけるオムロン初のPoCセンターとなる。
同センターは、イノベーションの推進、オーストラリア、ニュージーランドの製造業者の自国製造能力向上、将来を見据えた人材育成を通じて、両国の製造業者を支援することを目的とする。今後5年間で約2万人の来場と、本施設での活動による約1億5000万ドルの地元への経済効果を見込んでいる。
自動化、ロボット工学、AI、IoT、マシンビジョン、安全ソリューション、自律移動ロボット(AMR)などの先端テクノロジーを体験できるほか、技術コンセプトの検証・実証、エンジニアリングプロジェクトやトレーニング・セミナーの実施、大学と共同での資格認定技能向上プログラムや研究開発の推進・支援など、包括的なエンジニアリングサービスを提供する。
センターのオープン式典には、顧客、産業界、政府、学界、外交界のリーダーたちが出席し、ウエスタンシドニー大学総長のジェニファー・ウェスタコットAO教授は、本施設が産業界と学生双方にとってゲームチェンジの場となると評価。また、シドニー駐在日本国総領事の山中修氏は、PoCセンターが未来に向けたオーストラリアの政策を支援し、日豪間の戦略的パートナーシップ強化に繋がるとの期待を示した。