
安川電機は、多用途に使えるハンドリングロボット「MOTOMAN-GPシリーズ」について、新ラインナップとして高可搬質量とロングリーチの「MOTOMAN-GP280L」と「MOTOMAN-GP360」を発売した。
電動化が進む自動車業界において、車載二次電池の製造工程では電池モジュールやパックの搬送・組立における自動化ニーズが高まっており、自動車ボディ部品のマテリアルハンドリングやスポット溶接などの現場では設置スペースを最小化するための密集したレイアウトが求められている。
それに対し同製品は、重量化・密集化する自動車製造工程に対応するため開発。「MOTOMAN-GP280L」は可搬質量280kg、最大リーチ3114mmと、「MOTOMAN-GP360」は可搬質量360kg、最大リーチ2832mmで、フットプリントを抑えつつ高可搬・ロングリーチを実現。300kg級の高い可搬質量は電池モジュール・パックや車体フレームの搬送・組立に最適で、3000mm級のリーチは大物ワークの接合・組立にも対応。従来の機種では適用が難しかった現場への導入・自動化を可能にする。
制御にはロボットコントローラ「YRC1000」を採用し、電源電圧の違う海外仕様でも共通のサイズで、設置スペースの縮小と操作性も向上。ロボット教示時に使用するプログラミングペンダントは操作性を向上し、軽量化も実現。
主な用途として、車載二次電池製造工程でのマテハンや組立、自動車ボディ部品のマテハンや機械接合、スポット溶接などを想定している。