IDECは、2025年3月期決算を発表し、売上高は前年度比7.3%減の673億8000万円、営業利益は41.8%減の36億5200万円、純利益は59.6%減の17億7800万円の減収減益。年間を通じて流通在庫調整の影響を受け、日本やEMEA（欧州・中東・アフリカ）、アジア・パシフィックでの売上減少が響いた。
仕向地別では、日本は9.7%減の242億9400万円。ロボットや工作機械等の主要産業の足踏み感と流通在庫調整の影響を受けて減収。海外は5.9%減の430億8500万円。EMEAは欧州の景気低迷や地政学リスクの影響で主要産業の落ち込みが大きく、アジア・パシフィックは中国経済の景気原則の影響を受けた。一方で受注は各地域で増加している。
製品別では、HMI事業、インダストリアルコンポーネンツ事業、オートメーション＆センシング事業、安全・防爆事業のいずれも減少となった。
2026年3月の業績予想については、売上高は687億円（2.0%増）、営業利益は47億5000万円（30.0％増）、純利益は34億5000万円（93.9%増）の見通しとした。
また2025年度を初年度とする新中期経営計画も発表し、新生IDECとして顧客中心のビジネス構造への転換を進める方針を掲げ、2027年度に売上高770億円以上、営業利益率13%以上、ROIC7%以上を目標とした。
