三菱電機は、FAシステム事業の重点地域の中国市場について、4月1日付で現地で自律的に事業運営ができる中国統括会社「三菱電機智能製造科技(中国)集団有限公司」を設立する。製品企画、開発、製造、販売の機能を持ち、市場環境に合わせて現地での対応力を強化する。
同社はこれまで、日本で企画・開発した高性能製品を供給することを目的に、中国国内にFAシステム事業の製造・販売・サービス拠点を設立し、中国向け事業を拡大してきた。しかしながら近年の中国市場はスマート工場化が急速に進行し、FA製品の機能や性能に対するニーズも多様化。さらに競争激化によってタイムリーな製品開発や製品供給の短納期化への要求が高まっている。
それに対し新会社の三菱電機智能製造科技(中国)集団有限公司は、現地の事業環境に適応する事業運営を行うため、機動力の高い自律経営体制を敷き、中国国内での製品企画・開発推進、サプライチェーンの確立、人材確保・育成を実施する。
拠点は江蘇省蘇州市呉中区に置き、中国市場での三菱電機製FA製品などの事業・経営統括、中国のFAシステム事業関連子会社の経営管理、中国市場向け製品の企画・開発などを事業とする。従業員数は約2700人。
販売拠点は上海の三菱電機自動化(中国)有限公司、製造拠点は大連の三菱電機大連機器有限公司、常熱の三菱電機自動化機器製造(常熟)有限公司となる。事業開始は4月1日を予定している。