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オムロン、2025年3月期第1四半期決算、最終赤字も想定通りの進捗

オムロンは、2025年3月期第1四半期決算を発表し、売上高は1837億1300万円(前年同期比9.7%減)、営業利益は62億6700万円(56.2%減)、純損失96億2600万円となった。
セグメント別では、IAB(制御機器事業)は、売上高856億円(22.6%減)、営業利益72億円(41.5%減)。中国の半導体市場で回復の兆しがある一方で、日本の半導体関連投資や中国における太陽光発電関連投資の需要停滞が継続し、グローバルで低調に推移。販売代理店の在庫も減少傾向だが、在庫調整の影響を受け、売上高・営業利益ともに減少した。
ヘルスケア事業は、売上高380億円(1%増)、営業利益48億円(1.2%減)。社会システム事業は、売上高261億円(11.1%増)。電子部品事業は、売上高252億円(19.3%減)、営業利益1億円(98.0%減)。データソリューション事業は、売上高84億円、営業損失3億円となった。
また構造改革プログラム「NEXT2025」の施策のひとつとして人員数・能力の最適化を実施し、5月31日に希望退職募集を終了し、退職確定は1206人となり、1Qでは196億円の一時的費用を計上した。
2Q以降の制御機器事業の環境について、半導体業界はAI需要や中国での投資拡大を背景に回復基調にあり、下期にかけて受注回復を見込む。環境モビリティは、EV関連は前年度並みを継続し、バッテリは中国での供給過多とEV需要の低迷で慎重さを維持。食品&日用品は下期以降に緩やかに回復。医療・物流は23年度下期並みが継続すると見ている。
また受注と在庫の状況については、受注は上昇に展示、代理店在庫も順調に減って上期中の正常化を見込んでいる。

https://www.omron.com/jp/ja/ir/irlib/kessan.html