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クラレ、シンガポールにEVOH樹脂生産プラント建設。環境配慮型製品の需要に対応

クラレは、シンガポールの子会社Kuraray Asia Pacific Pte. Ltd.に、EVOH樹脂「エバール」生産プラントを建設する。
同製品は、同社が1972年に世界で初めて開発・事業化した機能性樹脂であり、優れたガスバリア性を持ち、食品包装用途での使用が広まり、酸素などの気体の透過を防ぐことで内容物の劣化を防ぎ、フードロス削減にも寄与している。近年の循環型経済(サーキュラーエコノミー)の観点から、環境配慮型製品のニーズが高まっており、特に欧米ではポリオレフィンのリサイクルを妨げないバリア材としての需要が増加している。
新プラントの生産能力は年産1万8000トン。前工程は将来の増設を見据えて年産3万6000トンの能力で建設される。後工程は2期に分けて実施され、今回のプロジェクトはその第1期分となる。稼働開始は2026年末を予定しており、総投資額は4億1000万ドル(約600億円)。

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