オムロンは、2023年3月期第1四半期決算を発表し、売上高は前年比10.3%増の2033億5100万円、営業利益は19.9%増の143億400万円、純利益は68.0%増の133億9600万円の増収増益となった。
事業別では、IAB(制御機器事業)の売上高は1106億円(9.5%増)、営業利益は122億円(4.2%増)。受注残に対する日本とヨーロッパで商品供給の強化とソリューション提案の加速で売上高は増加となった。HCB(ヘルスケア事業)は、売上高は377億円(10.5%増)、営業利益は48億円(16.9%増)。SSB(社会システム事業)はエネルギーソリューションや鉄道事業が好調に推移し、売上高235億円(49.6%増)となった。一方でDMB(電子部品事業)は民生業界など需要が低調で売上高312億円(5.8%減)、営業利益25億円(33.5%減)となった。
第2四半期以降の見通しについて、IABは需要回復のタイミングが遅れ、デジタル業界や環境モビリティといった主要業界は下期から緩やかに回復すると予想。脱プラスチックなどサステナビリティ関連の設備投資は堅調に推移し、再生可能エネルギーや蓄電池などエネルギー関連は市場拡大を見込んでいる。