三菱重工グループの三菱重工航空エンジンは、世界中で増加するMRO(修理・整備)ニーズに応えるため、愛知県小牧市大字東田中1200番地にある航空エンジン整備工場の拡張工事を完工した。これにより民間航空エンジンの整備台数を現状の月産5~6台から、2026年までに月産10台以上、将来的には現在の3倍となる15台とする計画。
今回の工事では、建築面積約1万1600平方メートルの現工場から、延床面積を約2500平方メートルに増床し、作業エリアを2割拡張。既存エリアにはエンジン分解・組立・検査などの人手作業を集約し、増築エリアにはバランス作業や研削などを行う最新鋭の大型設備を集約して効率的な整備エリアを実現。また増築部分の2階部分は部品を揃えるキット作業に特化し、増築エリアと既存エリアの有効利用を可能としている。
同工場では、ボーイング747搭載「PW4000」やエアバスA320搭載「V2500」などの既存エンジンに加え、最新鋭のエアバスA320neo搭載「PW1100G-JM」エンジンの整備も実施する。