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【FAトップインタビュー2023】国際電業 古川 長武 代表取締役社長『次世代のために「力をためる年」に』


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2022年度は、21年度の売上高が予定を大きく上回ったため、その反動で売り上げはやや鈍化したが、それでも21年度に比べて微増の見込みで、堅調に推移している。利益も確保しており、22年度は増収増益の予定。

 電磁ソレノイドは、前年度よりアップしており、フットスイッチは横ばいを見込んでいる。部品不足で各メーカーが調達に苦労している中、取引先の部品メーカー、商社の協力により、部品を何とか確保し、納期を守れたのが良かったと思う。また、日本の部品メーカーが中国に輸出した部品を、中国の駐在員、代理店が探して、逆に日本に持ってきたりしている。

 中国は展示会がすべて中止になっていて、駐在員は部品調達の方で走り回っているが、通常の営業活動も続けており、コロナの影響が少なくなれば、実を結んでくると思う。

 22年度は新製品を開発していて、発売も行う予定であったが、部品調達などでなかなか手が回らず、2023年になってから発売する。新しい切断方式の空調ダクト切断機、自己発電機能を持った無線フットスイッチなどを相次いで投入する。

 社内体制としては、部長クラスなどで徐々に世代交代を進めてきた。社長も75歳ぐらいまでと考えているので、あと3年しかない。次世代へ引き渡す準備に着手しており、各フロアの整備やトイレの改装などで、労働環境も向上させている。

 既存の顧客の納期を守るのが精いっぱいで、昨年は行えなかった新規顧客の開拓や、新卒、中途採用による人材強化にも力を入れる。

 今年もウクライナでの戦争、中国の動向など不安定な要素があり、景気はあまり良くならないと見ている。当社は、新規マーケット開拓、新製品投入により、売上高は2桁増の予定で、次世代のために「力をためる年」にしたい。

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