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【2023年 年頭所感】一般社団法人 日本配電制御システム工業会 会長 宇賀神 清孝 原料高騰 適切に価格転嫁を

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

年頭にあたり、平素より弊会にお寄せ頂いております皆様の暖かいご指導とご支援に対し心から御礼申し上げます。

さて、国内経済の先行きについては、ウィズコロナの下で、景気が持ち直していくことが期待されています。全産業の設備投資計画も増加が見込まれ、企業の設備投資判断や景況感も改善していると報道されています。

一方、業界を取り巻く環境としては、一昨年から顕著となった電用品等の納期長期化問題が深刻の度を増しており、その範囲が多岐に広がっています。一部には改善が見られるものの、さらに長期化しているものもあり、弊会会員企業に於いては、盤製品の生産が計画通りに進まずに出荷できない状況が続いています。

加えて、昨年には電機部品メーカー各社から2割~3割という大幅な値上げの通達がなされました。既に、鉄板や銅などの原材料は高止まりの状態にあり、製造原価で最も大きなウエートを占める電用品等の値上がりは採算への影響が大きく、一昨年からの納期長期化問題 と相まって、事業の継続をも危ぶまれる大変厳しい困難な状況にあります。

かかる状況下、弊会では所轄官庁をはじめ各関係先に対して現状を説明するとともに協力を要請してまいりました。納期長期化問題に関しては、配電盤等の納入遅延は自社都合によるものではなく、不可抗力に該当することから、適性な工期、適性な価格を発注者と協議することを、電用品の大幅な値上がりに関しては、健全な企業活動が行える様に発注者と適切な価格転嫁について協議することを指導いただきました。一連の連の活動については、弊会のホームページで逐次情報を発信しています。

弊会では、引続き課題解決に向けて積極的に取り組んでまいりますので、皆様方にはこれ まで以上のご理解とご協力を賜ります様お願い申し上げます。

結びに、皆様方のご健康とご多幸をお祈りしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

http://www.jsia.or.jp/