三菱電機の2023年第2四半期決算は、売上高は9.4%増の2兆3395億6700万円、営業利益は41.6%減の805億300万円、純利益は28.6%減の748億2500万円の増収減益となった。
売上高はインフラ部門の減収があったが為替影響で前年同期比2011億円のプラス。営業利益は、ビジネスプラットフォーム部門などが増益となったが、ライフ部門、インフラ部門、インダストリー・モビリティ部門が減益となり、573億円のマイナス。売上減価率も、一部素材価格の上昇や電子部品の需給逼迫にともなう操業度低下によるライフ部門の悪化、インフラ部門の採算悪化などで2.3ポイント悪化。販管費と一般管理費も620億円増加した。
セグメント別では、インダストリー・モビリティ部門は、売上高は13%増の7949億円、営業利益は20.5%減の439億円。うちFAシステム事業は売上高4059億円(7.8%増)、営業利益は623億円(0.5%減)と堅調。半導体・電子部品などデジタル関連分野やリチウムイオンバッテリなど脱炭素関連分野での設備投資を中心に国内外で需要が堅調で受注・売上ともに増加。自動車機器事業もEV関連や自動車電装品の増加により売上高3889億円(19.4%増)と前年を上回ったが、素材価格や物流費の上昇等により営業損失183億円となった。
インフラ部門は、売上高は2%減の4020億円、営業損失が153億円。ライフ部門は、売上高は11%増の9401億円、営業利益は51.3%減の340億円。ビジネスプラットフォーム部門は、売上高は10%増の2068億円、営業利益は100.4%増の194億円と好調だった。
通期見通しは、円安や部材調達コスト増に対する価格転嫁等によって売上高は増加に上方修正。営業利益、純利益は据え置きとなる、売上高4兆9700億円、営業利益2700億円、純利益2150億円を見込んでいる。