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オムロン、機器組み込み用カラーセンサ「形B5WC」発売 RGBで対象物の色を検出

オムロンは、機器・装置組み込み用電子部品としてカラーセンサ「形B5WC」を発売した。
同製品は、白色LEDを光源として光を照射し、検出物体の色によって決まる反射光を受光して、カラーセンサーで受光した反射光を赤色、緑色、青色に分離し、 I2Cの通信方式で赤色、緑色、青色のデータ(RGBデータ)を電圧値で出力する。検出物体の色によって反射光のRGBの出力値は異なり、色を区別することができる。
FAセンサでもカラーセンサは市場に存在しているが、同製品は小型サイズ(幅40mm×奥行8.4mm×高さ15.9mm)で、I2Cの通信方式にも対応し、設定ボタンやケーブル、産業用の筐体などFAセンサには必須の機能を省略し、カラーセンシングに特化した電子部品として安価で、機器や装置への組み込みに最適な仕様となっている。
アプリケーションは多岐にわたる想定だが、2018年からダイキン工業 油機事業部と共創し、工作機械や産業機械、建機、農機等に搭載される油圧システムにカラーセンサを搭載し
、油の劣化状態をリアルタイムで遠隔から監視・モニタリングする実証実験を実施。油が汚れて黒ずんでいく過程が見える化できることが分かり、点検や油交換等のメンテナンス作業を、時間をベースとしたTBMから、状態をベースとしたCBMにでき、作業効率化と人手不足対策、機械の突然停止や故障リスクの回避、きれいな油を使うことで機械の状態を良化してエネルギーロスを減らし、カーボンニュートラルにも貢献できることを実証済みとなっている。

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