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「iFactory」プロジェクト、異業種8社が連携 医薬品のオンデマンド生産実現へ

医薬品製造において、現在のバッチ型と連続合成法を組み合わせたモジュール型の製造設備「iFactory」の開発、普及させることに取り組んでいるプロジェクトに4月から新たに3社が加わり、「iFactory」として株式会社を設立した。

iFactoryは、システムキッチンのような汎用性の高いシステムファクトリーで、原料の変更や生産品目の変更に応じてユニットの種類や配置の製造ラインを再構成し、必要な製品を必要な分量だけ生産できる柔軟なオンデマンド商用生産の実現を目指している。

装置の再構成と配管の繋ぎ変えが容易にできることに加え、固体と液体の混合物の反応・精製や固体の乾燥など、固体の単位操作も可能なことから医薬品製造プロセスでの汎用性が高く、生産性向上に大きく寄与する。実験室で開発された新たな技術をいち早く実生産へと繋げる連続生産システムとして利用できる。

参画しているのは、高砂ケミカル、田辺三菱製薬、コニカミノルタケミカル、横河ソリューションサービス、テックプロジェクトサービスのほか、大成建設、島津製作所、三菱化工機3社が加わり、異業種8社が連携していく。