温度調節器(計)市場は、半導体分野、成型機分野、包装機分野などを中心に堅調な動きを示している。特に包装機関連は、食品業界をメーンとする装置ベンダー向けが好調に推移している。海外では、中国の成長率が鈍化しているものの依然中核市場で、新興国全体でも食品分野などを中心に成長が著しい。新規市場である再生可能エネルギー分野では、国内において太陽光発電向けが落ち着きを見せているが、中国などでは2次電池関連への設備投資が活発化している。国内市場は夏以降の震災復興需要などに期待する声が多いが、長引く円高傾向や、ギリシャやスペインなど欧州経済の先行き不安感なども影響し、先の見通しが立てにくい状況になっている。機能面では、盤内化が進む単体タイプでは小型・薄型、高速処理化、ネットワーク対応を基調に、操作性や視認性の向上などが進む一方、装置のコストダウンや設定ミスの低減を図るためにPLC上で温度制御を実現する動きも増えている。