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不二電機工業 色弱者も色の違いがわかる「カラーバリアフリーLED」を開発 多くの人に見やすさ実現

不二電機工業は、色弱者も色の違いがわかる「カラーバリアフリーLED」を開発し注目を集めている。日本にも300万人(約40人に1人)を超える色弱者がいるといわれており、普及が期待されている。

「カラーバリアフリーLED」とは発光波長を色弱者にも色の違いを認識できる範囲に限定したLED。橙(だいだい)、青緑、青の3色を展開し、表面実装タイプ、3528サイズ(3.5ミリ×2.8ミリ)で提供する。

同製品は、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構が行っている2015年度「CUD検証」に合格。色覚の個人差を問わず、できるだけ多くの人に見やすいカラーユニバーサルデザインに配慮して作られている製品が認証される。

近年、さまざまな分野でバリアフリー化の動きが加速しているものの、色弱者への配慮がほとんどなされていないのが現実。信号、警告灯、表示機器、案内板など交通インフラをはじめとする多くの分野においてその導入の必要性が高まっている。

同製品を表示機器に採用することで、色の変化や違いが認識しやすくなる、光の点滅が確認しやすくなるなどの安全面でも大きなメリットがあり、同社では鉄道用の表示灯への展開を予定。引き続き安全安心な社会インフラを支える製品提供を推進していくとしている。

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