【FA各社トップが語る2026】相原電機「トランスはなくならない。電気の安心安全を守る」代表取締役社長 城岡 充男

2025年はトランス専業メーカーとして創業61年を迎え、前年を上回る形で推移している。

かつてトランス市場は、顧客の要求に応じたカスタム品を作って売る小規模のトランスメーカーが沢山あった。他社に先駆けてカタログ標準品を作って販売を始めて大きく業績を伸ばして今に至っているが、近年はトランスメーカーの数も減り、受注の多くをカスタムが占めるようになってきた。例えば最近だと、需要が急拡大しているデータセンター向けのバスバー製造用として8000Aや4000Aといった大電流を扱う溶接機用の特殊トランスの案件などがあった。

「トランス」が生まれたのは何十年も昔で、これまでに何回も「トランスはなくなる」と言われ続けてきた。30年以上前にスイッチング電源が登場した時にも言われたが、令和になった今でもトランスはなくなっていない。

理論上、回路もトランスレスにした方が小型化でき、コストも抑えられ、電源効率も良くなる。しかし実際の装置として運用するには漏電や感電、発熱などの危険性が拭えない。例えばEV用充電器は効率が肝になるが、そこにはトランスが必ず使われている。電気を安心・安全に使うためには、やはりトランスは必要不可欠な部材であり、今のところ代わるものはないというのが常識となっている。

トランス自体の構造はシンプルで、電線を巻く技術があれば誰で作れるように見えるが、そこには60年以上にわたって専業メーカーとして安全・安心の電気の安全・安心を守ってきた歴史と実績、技術が詰まっている。それを支えているのは社員の頑張りであり、それが当社の最大の強みになっている。

今後もトランス市場は、大きく成長はしないが、なくなることもない。無理に背伸びをせず、社員を大事にしてものづくりの原点回帰を図っていく。

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