日本の強みは「受け入れ、学び、身につけ、育てる力」 謙虚にしたたかに

ミラノ・コルタナ五輪が閉幕した。五輪開催については色々な意見があるが、実際に会期を迎え、選手たちがひたむきに頑張る姿を見ると心が揺さぶられる。それにしても日本は夏と冬の五輪の多くの種目でメダル獲得や入賞圏内に食い込んでくる選手が沢山いるものだと感心する。五輪だけでなく、サッカーやラグビーなどのヨーロッパ中心のスポーツや、野球やバスケットボールのようなアメリカ中心のスポーツ、卓球やテニス、さらには格闘技やモータースポーツなどでも多くの日本人選手が活躍している。日本には多くのスポーツが入ってきていて、その選択肢の多さと自由度の高さは素晴らしいと感じる。

スポーツに限ったことではないが、日本は本当に多彩な国だ。例えば食事であれば、東京をはじめ都市部に行けば簡単に世界中の料理が楽しめる。イベントを見れば、12月にクリスマスを祝ったと思えば、その1週間後の正月になれば神社へ初詣に行く。2月の恵方巻きは関西のローカルな風習だったものがここ20年くらいで全国的な風習になり、続くバレンタインは製菓業界の仕掛けによって恋愛イベントとなった。海外や色んなところから文化を受け入れて育てることが古代から現代まで連綿と続いている。よく言えば貪欲、悪く言えば節操がないが、物事に寛容で、受け入れ、それを独自進化させて自分のものにする。その意味では、毎年、なにかしらアップデートしているのが日本なのだ。

FA製造業も、はじめは海外の技術や製品を扱って習熟し、その後自分で作って自分のものにして独自発展させてきた。そして現在では、世界と肩を並べ、日本の製品や技術が海外にも出ていくようになった。次を考えた時、どうするか。もう一度、海外だったり他分野だったりの製品や技術に目を向けてみると、新たなアップデートが見えてこないだろうか。もう一度原点にかえり、外部から色々取り込んで、それをアレンジすると現代の新たな日本モデルが出て来そうだ。「形を真似る」を一歩進めて「進化させる」。そうしたヒントを色々と集めるとができるのが日本の強みなのだから。

TOP