私たち計測・制御屋は”見えない”ままでいいのか?声を上げ、存在価値を高めよう

1月20日まで東京・丸の内で、アズビルが「見えない計測展」という特別イベントを実施していた。計測技術は私たちの生活を支えている大切なピースだが、一般社会ではその理解は低く、軽視されがち。その認知を少しでも上げようということで企画されたもので、先日お邪魔してきた。

インスタレーションエリアというイメージ展示では、いかに私たちの生活が計測技術に囲まれ、それによって支えられているかを表現するため、計測技術を模した大小さまざまな鏡面状の球体が何百個と吊るされていた。そのなかを歩くとすべての球体に自分の姿が映り込むような仕組みになっており、見られている、測られている感を強く感じ、目に見えないけれど社会には計測技術が沢山存在し、囲まれていることを体感できた。技術展示では、「ゆりかごから墓場まで」ではないが、生まれてから亡くなって火葬されるまで、人生のあらゆるイベントで計測技術が裏方として支えているということを、イラストと具体的な製品で紹介していた。例えば、赤ちゃんの時に誰もが履く紙おむつの製造工程ではサーモグラフィーが活躍していたり、火葬場の炉では炎を見るためのUVセンサが使われていたりなど。これらを見ると、私たちは計測技術に囲まれながら、一方でそれによって支えられているんだなということが分かりやすかった。

私たちFA、計測・制御に関わる企業、人は、世間からは「見えない存在」である。裏方として社会生活を支えている機械や装置の、さらに裏方として働いている。一般社会からすれば「知らないと見つけられない」「目を凝らして見ないと分からない」「分かるように説明しないと理解されない」そんな存在だ。自動化が黎明期の頃なら製造業という村のなかで叫んでいればモノが売れ、人も入ってきた。しかし今は違う。社会の一員であり、重要であることが認められなければ財布の紐は弛まない。しかも村の外でも計測・制御技術が必要な場面も増えているのだ。だからこそ「私たちはここにいる」「私たちはこのように頑張っている」ともっと知ってもらうため大きな身振り手振りと大きな声で叫ばなければならない。そして社会に有益で、不可欠な存在だと認識してもらわなければならないのだ。私たちは日本の社会生活を支える大事な基盤、土台なのだから。

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